不妊症 病院

鍼灸で治す卵管障害

鍼灸とは東洋医学で、はりやお灸で治療する方法です。これらで刺激を与えることで、健康を増進します。鍼灸は副作用も少なく、体への負担も少ないため最近では原因がはっきりしない不妊の治療に用いられることも多いようです。

この場合は不妊鍼といい、直接患部を治すのではなく不妊の原因になりやすいストレスや冷え、ホルモンバランスなど体の調子を整え、妊娠しやすい体に改善します。具体的な治療法としては、生殖と発育の経路(気の流れ)とツボに鍼を打ちます。三陰交(さんいんこう)といい、子宮の機能に関係する腎経(じんけい)・肝経(かんけい)・脾経(ひけい)の三つの経絡が交わるところで、非常に重要なツボです。三陰交は内くるぶしから指4本上の脛の際にあります。ここにお灸を据えるのもよいでしょう。

他に生理不順は丹田(へそから指4本分下)を押すといいようです。もちろん原因不明の不妊だけでなく、子宮内膜症や卵管障害など理由がはっきりしているときも西洋医学、つまり薬物療法やホルモン剤の投与、手術といった治療と並行して行ったりもします。鍼灸で健康な体という土台を作り、西洋医学で不妊の直接の原因を取り除くという方法で治療していきます。鍼灸はリラックス効果もあるため、ストレスが軽減して治療の効果も出やすくなります。

いかがでしたか?最近不妊治療によく使われている鍼灸について調べてきましたが、不妊治療を検討されている方に少しでも参考になれば幸いです。

卵管障害に効く薬、漢方薬

卵管障害とは卵巣と子宮をつなぐ卵管が癒着していたり、詰まっている状態を指します。この卵管障害が原因の不妊は35%を占めていて、かなり多いです。主な原因は、クラミジア感染症で、他に細菌感染や子宮内膜症などがあります。

西洋医学での治療法
・手術を行う
まず子宮卵管造影検査(子宮~卵管に造影剤を入れ、通りを診る検査)などの検査をして異常があれば手術します。種類は、腹腔鏡手術や卵管鏡下卵管形成術があります。腹膜鏡手術は、腹部に小さな穴をあけて内視鏡と専用の医療器具でする手術です。卵管鏡下卵管形成術は内視鏡の先にバルーンをつけて膣から入れて、卵管の詰まりをバルーンで通す手術です。

・投薬療法
軽度の場合は投薬です。抗生物質で菌を抑えたり、他の病気が原因ならそちらに合わせた投薬を行います。

・体外受精を行う
治療が難しい、あるいは高齢で妊娠を急ぐときは体外受精をします。

東洋医学での治療法
軽度だったり、体に負担をかけたくない場合は漢方薬で治療することが多いようです。上記の治療と並行して行うとより良いです。漢方の中でもかっけつかお薬や理気薬に分類されるものが卵管の通りを良くするはたらきがあります。これらに用いられる主な生薬は、かっけつかおが当帰・川獅・紅花・牛膝で、理気薬が柴胡・地黄・陳皮・枳穀・木香・香附子などです。漢方の考えでは詰まりの原因は「お血」であるとされ、これを改善するために、水蛭という生薬を使ってお血の塊をほぐす、という方法もあります。

以上が西洋・東洋での卵管障害の治療法です。不妊にお悩みの方は上記を参考にして治療方法を検討してみてください。

不妊にお悩みの方に…メンタルケアについて

不妊治療を行っているとき、体調ももちろん大事ですが、メンタルケアも重要になってきます。ストレスは妊娠の大敵です。そのため安定した状態で治療を進められようにメンタルの状態に気を配りましょう。

不妊症の治療が長引いたり、長く子供が出来ないとうつ状態になってしまうことがあります。うつ状態とは、うつ病でこそないものの、それに近い状態ということをいいます。症状は憂鬱だったりイライラしたり、不眠、朝早く目覚めてしまうなどです。このような状態を避けるための方法を紹介します。

1カウンセリングに行く
不妊はゴールの見えない治療といわれています。そのため自分だけでどうにかしようとするのではなく、カウンセラーに頼るというのも1つの手です。専門的な知識のある日本不妊カウンセリング学会が認定するカウンセラーに悩みを聴いてもらえば少しは気分が軽くなるのではないでしょうか。日本不妊カウンセリング学会のサイトを見てみるのもいいかもしれません。

2自助グループに参加する
自助グループとは、不妊に悩む人たちが集まって話し合ったり、辛い気持ちを共有したりアドバイスを交換する場です。参加することで辛いのは自分だけでないとわかったり、励ましあったりして有意義な時間を過ごせると思います。

3夫婦で話し合う
お互い考えていることを溜めこまず、正直に話すことで夫婦の絆が深まり、前向きな気持ちで治療に臨めるようになるのではないでしょうか。

他にはブログに自分の気持ちを書いてストレスを発散する、信頼できる人に愚痴を聴いてもらう、別の趣味を満喫する、アロマセラピーをするなどの方法もあります。不妊治療におけるメンタルケアは非常に大事なので、治療中の方はストレスに注意して治療を進めましょう。

高齢と不妊症には関係があるのか?

女性は35歳以上が高齢出産といわれています。30代になると、男女ともに生殖機能が正常でも20代の頃より時間がかかるようになる場合も多いです。通常30歳を超えた頃からだんだん生殖機能が低下し始めて、35歳頃から卵子の老化が顕著になるため、自然に妊娠しにくくなってしまいます。しかし現代では晩婚化が進み、40歳以上で妊娠したり、妊娠を望む方も増えてきました。それに伴い不妊治療を受ける方も増えています。

そもそもなぜ高齢になると妊娠しにくくなってしまうのかというと、上に書いたように卵子の老化が主な原因です。卵子の老化は32歳くらいから徐々に進行し、37~38歳に妊娠しにくい、と自覚するパターンが一般的のようです。さらに42歳を過ぎると一段と難しくなります。精子は卵子と違って作られ続けているので誤解されがちですが、精子も老化します。大体50歳を過ぎると生殖機能が下がるようです。女性は閉経する10年前まで出産できるそうです。閉経は40代前半~50代半ばまでに起きるので30代前半~40代半ばが出産出来る上限でしょう。

高齢不妊の治療法としては、主に体外受精や卵子が採取できれば排卵誘発剤を使ったものになります。これらの治療は費用はもちろん体にも負担がかかりますし、様々なリスクがあります。高齢出産のリスクは、流産が増える、帝王切開が増える、ダウン症の発生率が上がるなどです。これらのリスクや経済状況、体調との折り合いを考えて不妊治療を行うか否か判断しましょう。

高齢不妊には卵子の老化が大きく関係しています。ですが絶対に妊娠出来ないというわけではないので希望を捨てずに、不妊治療を検討しましょう。

不妊症が改善する手軽で手作りの食事

不妊は食生活で改善することが出来ます。なぜなら妊娠するためには健康な体が重要だからです。つまり食生活を見直すことによって健康な体になる=妊娠しやすくなる、不妊症が改善する、ということです。

まず、不妊症は食事ももちろんですが、冷え症も大きな影響があります。血液の循環が悪いとやはり妊娠しにくくなってしまいます。冷え症に効く食べ物は、しょうが・にんにく・そば・味噌・根菜類・ほうじ茶などの体を温めるものです。これらを積極的に摂取しましょう。逆に体を冷やしてしまう食べ物は、緑茶・紅茶・うどん・スナック菓子・南国のフルーツ・チョコレートなどです。このようなことに気を付ければ、冷え症が改善し、生理痛、生理不順、不妊症にも良い影響が出るでしょう。

次に生殖機能を助ける栄養素についてですが、ビタミンE(緑黄色野菜)・ビタミンB1(玄米・そば)・ビタミンC(ブロッコリー)・亜鉛(レバー)・鉄分(アーモンド)・カルシウム(チーズ)・イソフラボン(大豆・豆腐)・葉酸(アスパラガス)があります。()内は栄養素が含まれている主な食材です。これらの栄養素はホルモンバランスや生殖機能を整えるはたらきがあり、それぞれを含む食材をしっかり摂取しましょう。他に無理なダイエットをやめる、1日3食規則正しく食べる、栄養のバランスを考える、食べ物をしっかり30回以上噛む、などを実践しましょう。上記のことに気を付けて食事療法を進めましょう。そうすれば不妊やそれに影響している不調はだんだん改善されていくと思います。

嫉妬を持たれない為に!不妊症の方への禁句とは?

周りの人たちは、一番辛いのは不妊治療をしている人だと理解した上で接することが出来れば理想的なのですが、不妊の方が過敏になっていたり、ノイローゼのような状態だといくら気を遣っていても限度があるでしょう。このような状態を中国の漢方では「嫉妬不妊症」といいます。嫉妬不妊症とは、不妊により心がひねくれたり、いじけたりすることです。

このような状態の方との接し方
・妊娠、不妊治療関連の話題は振らない
・本人が求めてこない限り、アドバイスや励ましはしない
・なるべくこれらと関係のない話題を振る

もし相手の方から不妊の話をしてきたときはただ黙って相槌を打つのが良いと思います。話を聞いてもらうだけで気が楽になることもあるでしょう。

禁句
・子供はまだなの?
・子供はいたらいたで大変だよ
・不妊には○○が効くらしいよ、などのアドバイス
・頑張れ、絶対大丈夫、など前向きすぎる励まし

これらの言葉はあまり言わない方がいいでしょう。特に励ましやアドバイスは善意で言うことが多いですから一見いいように思えますが、励ましは不妊に悩むあまりうつ状態になっている場合には逆効果かもしれませんし、アドバイスの内容はとっくに実践していることかもしれません。

友人などが不妊に悩んでいる、という方は上記を参考に接してみてください。不妊症の方は治療が思うようにいかないとき、まわりの人々の振る舞いや態度に腹が立つときがあると思います。本人に悪気が無くても気になってしまい、そんな自分にイライラしたり…自分の気持ちは自分にしかわかりませんから、そんな事態を避けるためにも周囲の人々との程よい距離の取り方を見つけましょう。

不妊症になりやすい人に共通点が!キーワードはストレス! 不妊症になりやすい人に共通点が!キーワードはストレス!

不妊症になりやすい人には共通点があります。それは、ストレスがあるということです。同じストレスでも不妊からくるものとそうでないものがあると思いますが、それらによるストレスや解消法について紹介していきます。

まずは不妊がストレスの場合ですが、不妊治療が辛い、思うように治療が進まない、妊娠したいのになかなか出来ない…そういったことが心の負担になってしまいます。そうするとホルモンバランスが崩れ、生殖機能が低下しますます妊娠しにくくなります。特に男性はストレスに弱く、勃起不全(ED)や射精障害になることもあります。他に精子の数が減ったり、生殖機能に問題が出たりもします。このように不妊とそのストレスが悪循環を引き起こしてしまいます。

解消方法としては、信頼できる人に相談したり、同じように不妊に悩む人たちと交流を持つ、映画や小説などの世界に没頭する、趣味に熱中してみるなどです。一旦不妊治療を中断する、というのも選択肢の1つです。一歩不妊治療から距離を置くことで自分を客観的に振り返ることが出来るのではないでしょうか。

次にストレスが他にある場合ですが、心の病(うつ病やパニック障害、不安神経症など)が原因の方は先にそちらの治療を心療内科などで行うか、不妊治療と並行して治療した方が良いでしょう。そうしないと、体が妊娠できる状態になりにくいからです。薬やカウンセリングを行い、症状が緩和したら医師と相談したうえで不妊治療を再開すればストレスの原因が減って以前より良い状態になるのではないのでしょうか。

ストレスと不妊は深く関係があります。そのためなるべくストレスと上手く付き合いながら治療を行いましょう。

子供が出来ないのは黄体ホルモンが原因?黄体機能不全とは

そもそも黄体ホルモンとは、子宮内膜に着床性増殖を引き起こす物質のことで、黄体から分泌されます。黄体は排卵により成熟した卵子が放出された後に発達する一時的な内分泌構造です。黄体ホルモンは子宮内膜を厚くしたりして妊娠の準備をするという重要な役割があり、ここに不調があると不妊になりやすく、その不調が黄体機能不全です。

黄体機能不全とは?
黄体が十分に機能せず、黄体ホルモンの分泌が不足している状態のことです。これを見極める目安は基礎体温です。黄体ホルモンの作用で基礎体温は高温になります。しかしこれが不足している場合は高温の日が少なくなります。個人差はありますが、高温の日が10日以内だと、黄体機能不全の可能性があります。

原因は?
下垂体ホルモンの異常や子宮・卵巣の異常ともいわれていますが、はっきりした原因は不明です。自律神経やストレスなどの生活習慣も関係していると考えられています。

症状は?
月経周期が短縮したり、月経の予定日より早く異常出血があったりします。黄体ホルモンが分泌されることで起こる症状(乳房が張る、体が火照るなど)が起こらないこともあります。しかし、黄体機能不全は基本的に症状がわかりにくく、自覚症状はあまりないことが多いようです。

治療法は?
黄体ホルモンを増やす薬(内服薬と注射がある)を使用します。他に排卵誘発剤を使い直接的に妊娠を誘発したり、漢方薬で自律神経や冷えを改善するということもあります。

黄体機能不全が改善すれば妊娠する可能性は高くなりますので、症状に心当たりのある方はまず黄体ホルモンの値を測る血液検査を受けてみましょう。

不妊治療に手術が必要?腹腔鏡手術と検査

不妊治療には色々種類がありますが、ここでは手術、特に腹腔鏡手術と検査について紹介していきます。

不妊治療における手術の種類としては、腹腔鏡下手術、子宮鏡下手術、卵管鏡下卵管形成術の3つがあります。腹腔鏡下手術を行う場合は不妊の原因が不明なことが多いですが、他には卵管癒着や子宮内膜症なども原因のことがあります。手術の流れは、まず腹部に炭酸ガスを注入し、全身麻酔をかけてからお腹に小さな穴(5mm~10mm)を開けてそこに腹腔鏡と専用の特殊道具を通し、モニターを見ながら行います。

子宮鏡下手術は子宮腔内癒着症や子宮内膜ポリープなど、子宮に病変があるときに行う手術です。膣から子宮に内視鏡を通し、腫瘍などを確認して先端についた電気メスで取り除きます。子宮を切らないため、体にかかる負担が開腹する場合より少ないです。

卵管鏡下卵管形成術は閉塞した卵管の通りを改善する手術です。最初にカテーテル(細い管)のついた卵管鏡(細い内視鏡)を膣から子宮へ通し、卵管へ辿り着いたらカテーテルについた風船を膨らませ、卵管の通りを良くします。そして卵管鏡で様子を見て問題なかったら終了です。

それぞれの検査もあり、それについても紹介します。腹腔鏡検査は手術と同様にお腹に開けた穴に内視鏡を挿入して行う検査です。子宮鏡・卵管鏡検査はほぼ同じで膣から内視鏡を通し行う検査で、麻酔は使用しません。卵管造影検査というものもあり、これは子宮口にふたをして造影剤を注入し、その液が子宮から卵管へ流れる様子を見て異常がないか確認します。レントゲンで見ることも出来ます。

これらが不妊治療における手術や検査です。不妊にお悩みの方に参考にしていただければ幸いです。

不妊症と卵巣癒着について

癒着とは傷ついた臓器が自然治癒する際に、本来離れている臓器がくっついてしまうことを指します。この癒着が卵巣や卵管などで起こると不妊の原因になることがあります。そして不妊症の原因はこの卵巣・卵管癒着であることが多いといわれています。そこで今回はこれらについて説明していきます。

まず子宮周辺の器官についてですが、卵巣とは卵子を作り出すところで、卵子の元になる卵細胞を成熟させる役割があります。排卵もここで行われます。妊娠するために非常に重要な器官で、ここに不調があると不妊になりやすいようです。卵管は子宮と卵巣をつなぐところで、卵細胞を収容したり、受精卵を子宮に運んだりします。

次に卵巣癒着についてですが、原因は子宮筋腫核出術や子宮内膜症の手術、その他開腹手術、炎症などです。卵管癒着の原因も同様です。治療法としては、癒着剥離手術が主流です。この手術は腹腔鏡(お腹に入れる内視鏡器具)を用いることが出来ます。この方法だと、お腹に開けた穴(5mm~1cmほど)に腹腔鏡や医療用モニターなどを入れて行うため、体への負担が減ります。しかし癒着がひどい場合は開腹手術になります。癒着を防ぐために、手術の際に癒着防止材という半透明のフィルム状のシートを用いることが増えていますが、それでも完全に防ぐのは難しいのが現状です。ですが、治療より妊娠を優先し体外受精をすることもあるようです。

不妊症の原因の1つである卵巣・卵管癒着について説明してきましたがいかがでしたでしょうか?これが不妊の原因の場合は手術で治すことが出来て、治れば妊娠を望めるため、そんなに心配はないでしょう。